石巻貝さようなら
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このブログでも、リアルでも、脇役的存在だった石巻貝。
その石巻貝が空へ旅立った。
2023年12月17日、生き物のいないエアーボトルアクアリウムに、お掃除係りとしてヤマトヌマエビと共にやってきた。
小さなガラス瓶の中では、借りてきた猫状態だった石巻貝。
カワニナ水槽に移動してからは、あちこち動き回っては苔取りに実力を発揮してくれた。
カラダをこれでもか!と殻からのぞかせるカワニナと違い、石巻貝は殻の中から出てくる事はなかった。
吸盤部分と、触角と、小さな目を見せる程度で、どんな姿をしているのかは謎のままだった。
2024年3月2日。このときの写真は、おそらく旅立ったあとだろう。こんな石巻貝をそれまで見たことがない。
石巻貝が死んだかどうかを見分ける際、動かないからといって死んでいるとも限らない、という情報を目にした。
しばらくそのままにしていたが、2024年3月9日。
殻の中は空っぽになっていた。
カワニナの寿命は1年〜2年だそうだ。生まれてからどのくらい経っていたのだろう。
環境が悪かった?エサ不足だった?ストレスがあった?
カワニナ達に付きまとってばかりいて、ちょっと鬱陶しそうだなと思っていたが、カワニナの殻についた苔を一生懸命取り除いてくれていたのだろう。
石巻貝がどう感じていたかも、感情があるのかも分からない。ただ、一人ぼっちでこの環境になじもうと必死だったとすると、かわいそうな事をしてしまったと思う。